ScrapBox
教職大学院で学ぶようになってまもなく、ScrapBoxというウェブツールを見つけました。
ウェブ上でメモがとれます。
単語に「#」をつけたり、「[ ]」で囲んで書くことで、すぐさま他のメモと、同じ言葉のリンクが貼られます。
文書を簡単にWikiメディアにすることができます。
自分のメモデータベースとしても使っているのですが、Mac純正メモが使いやすくて、なかなか併用できていません。
そのうちどばっとコピペなどしたら、面白いことになっていくかもな、とは思っているのですが。
ごりゅごさんが、日記をScrapBoxに入れてみたりしていました。
倉下さんは、ScrapBoxについての書籍を書かれています。
Kindleで読んでみましたが、大変示唆に富んでいました。
Scrapbox情報整理術 | 倉下忠憲 | 工学 | 本 | Amazon
マンガで使い方を解説したものもあります。
マンガでわかるScrapbox #1: はじめてのScrapbox 使い方 | 湊川あい | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon (Kindle本、0円、公式ホームページでも読めます)
ScrapBoxを利用して、学校における3つの活用方法を考えました。
1.リンク集の共有
ICT活用が盛んになってくると、ウェブ上の情報を参照したりする機会も多くなってきます。
映像や資料、授業案、研究論文など、授業や研修に役立つ情報へは、リンクを知らないと辿り着かない場合があります。
そうした時、こんなリンクがあったよ、こんなリンクが使えるよ、という教員用のリンク集が必要になってくるのではないか。
しかし、よくホームページなどで見られるリンク集などは、「死んだ」リンクになってしまっている場合があります。
また、そのリンクに対してコメントなど、何かアクションを起こそうと思っても、メールでコンタクトをとって、HTMLを編集してもらうなど、多大な労力がかかります。
また、新たにリンクを追加することも多大な労力が必要です。
そういうとき、ScrapBoxなら簡単にできそうです。
実際に試作してみたのですが、なかなかよさそうです。
2.情報収集の練習に
OECDのテスト、次回の全国学力テストもCBT=Computer based Testingになりそうです。
タブレット端末などを使った情報収集力もこれからの時代は問われます。
ScrapBoxなら簡単にリンクを貼れるので、簡易Wikiのような情報空間をつくれそうです。
その中で、生徒に情報収集をさせる空間がつくれるのです。
習った範囲の文章や、ちょっとした応用問題(国語や英語なら授業で習わなかった全文とか)などを入れておいて(OCR=文字認識でのスキャンならすぐです)、生徒にお題を出し、読みとらせる。
膨大なウェブ空間の中での調べ学習をする力なども必要ですが、余計な広告などの情報はないし、生徒が他の刺激にさらされるのを防ぐことはできます。
リンクを繰りながらの読み取り訓練に使えそうです。
3.教育日誌/掲示板として
学年団などのクローズドな集団にして、打ち込んでおけば、ちょっとした教育日誌や、ぷち学年会などにも使えるかも知れません。
次の学年会のアイディア、とか、道徳、学活の共有事項とか、打ち上げの計画とか。
文化祭などのときは、アイディアと進捗状況の共有とか。
未来の共有と、起きていることの共有と、そして、過去のログ(記録、経験の財産)にもなるかもしれません。
このあたりは、企業などが使用している例などを見て、こういうやりかたいいな、となったらやればいいかと。
SlackやTorelloや、他にもほんとうにいろいろな情報共有ツールがあります。
生徒指導上の問題(個人情報)は書かず、他のツールでやったほうがよさそうです。
そういうことをやりたいときはくれぐれもクローズドにしておくこと。
けれど、情報流出のリスクなどは常にありますので、そのあたりは注意して、極力対面や電話でやったほうがよさそうです。