一人一台時代の到来
学校教育において、ICT機器が一人一台ずつ配布される
奈良市においては、端末の配置が完了したとのこと。
今年度後期において、生徒、教師共に慣れていくことが求められてくる。
今後、自治体ごとによって、採用した端末が違うため、異なったICT環境が生まれてくる。
具体的には、iOS(iPad)、Windows(Surface等)、Android(ChromeBook等)、といった環境の違いが生まれてくる。
また、そこにどのソフトウェアをインストールするかで、また違った環境が生まれる。
ロイロノートを入れるのか、SchoolTaktを入れるのか、SkyMenuを入れるのかとか、そういう違いだ。
これについては、県内隣市町での情報交換が困難になる。
研修も、自治体ごとで行わなければならなくなる。
このあたりが、「多様性」の時代の困難さが現れてくる。
近隣同種学校での連絡が重要になってくるだろう。
「多様性」の時代の困難さとは、ひな形や鋳型を作って、あとはそれの反復作業、といったことが当たり前だった大量生産時代の文化やものの考え方では通用しない、ということだ。
教育現場ではあたりまえに言われる、「ひとりひとりの個性を磨く」とか、「みんなちがってみんないい」みたいなことが、学校外でも求められる。
「個性」「個人」「個別」というのは、ひとりひとりが大事にされるということで、好ましいことである。
けれど、その高度な文化を維持していくためには、大人にも、子どもにも、社会にも、高度なことが要求される。
それに、あなたは対応できますか?
ある部分の私は言う。
そんなのめんどくさいよ、と。
効率化とは真逆のことなのだ。
個別対応というのは、効率化できない部分を含有した行為(サービス)なのではないか。
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視力の低下も考えていかなければならない
ICTについては、ロート製薬が、視力の低下についてのアンケートを公表されている。
上手な付き合い方が必要になってきている。
①休憩をうまくとる
②最大○時間まで、と制限を設ける
③目を休めて耳を使う
などの対応が考えられる。
これについて、学校でも気をつけて行動させるようにし、自己管理もできるようにさせていくことが必要だろう。
子どもが液晶画面につき合うのは、学校の電子黒板、デジタル教科書、個人端末、家でのスマホ、テレビ、ゲーム……
大人と違って、成長期にあるぶん、視力の変動も大きい。
目に優しい液晶の進化も必要だが、上手につきあわせてあげる文化の醸造もしてあげたい。